夏真っ盛りの今の時期、ムダ毛が気になって脱毛を始めたいけど、「日焼けしちゃったから無理かも…」と思っていませんか?
また、もともと肌が色黒の方は「脱毛できないかも」と心配されているのではないでしょうか。
この記事では、日焼け肌での脱毛の注意点や色黒の肌でも安心して脱毛を受けるためのポイントをわかりやすく解説します。
日焼け肌でも脱毛できる?医療脱毛の注意点
日焼けした直後の肌には脱毛レーザーを当てることはできません。
日焼けした肌にはメラニン色素がたくさん存在するため、脱毛レーザーを照射すると皮膚のメラニン色素がレーザーに反応し、火傷を起こしてしまうリスクが高くなります。
さらに火傷によって炎症が強く起きてしまうと、色素沈着や色抜けが起きてしまう可能性があります。特に色が抜けて、周りの皮膚より白くなってしまった場合、脱毛以上に治療に時間がかかってしまうこともあります。
本来は「きれいになりたい」という前向きな気持ちで施術を行ったのに、逆に肌トラブルが残ってしまったら、本末転倒ですよね。
そのため、日焼けした後は2か月ほど(日焼け後の炎症が治まるまで)間隔をあけてから施術を行うことをおすすめします。また、照射後、紫外線に当たってしまうとシミや色素沈着ができやすくなってしまうので脱毛期間中は紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
脱毛中の紫外線対策は?
紫外線から肌を守るために、洋服・帽子・日傘・眼鏡で日差しを防いだり、日焼け止めを使うようにしましょう。
日焼け止めの製品ラベルにはSPF値とPA分類が記載されています。例えば、レジャーなど、屋外にいる時間が長い場合はSPF・PAの高い日焼け止め、外に出る機会があまりなく、日焼けをする機会が通勤や通学時のみの場合は、PAは高いものにしつつ、SPFは低い日焼け止めを使用するなど、シーンに合わせて選びましょう!
SPF値…UVB波を防ぐ目安
👉UVBは屋外での日焼けの主な原因となる紫外線で、炎症や赤み、火傷のような日焼けを起こし、シミや皮膚がんの原因になると言われています。
PA分類…UVA波を防ぐ目安
👉UVAはガラスを通過して家や車の中にまで入ってくる紫外線で、赤くならない日焼けを起こし、シワやたるみの原因になると言われています。
日焼け止めの効果を最大限にするためには、正しい塗り方と塗り直しが大切です。1回あたり、クリームは顔全体に「パール玉2つ分ほど」、ローションは顔全体に「1円玉硬貨2枚分ほど」をむらなく塗るようにします。汗をかいたり、水にぬれたりすると日焼け止めが落ちてしまうので、2~3時間に1回は塗り直しをします。
※製品により異なる場合がありますので、製品パッケージや使用説明書をご確認ください。
肌の色によって脱毛の効果は変わるの?
脱毛は、毛の黒色(メラニン色素)に反応するレーザーや光を照射し、それが熱に変わって毛の根元にある毛を作る細胞(毛乳頭など)を破壊し、毛を作る働きを止めることで徐々に毛が生えにくくなる仕組みです。メラニン色素は肌表面にも含まれているため、色が白い方の方が安全に治療でき、日焼けしている肌や、色が黒い方では火傷など、副作用のリスクが高くなります。
一般的に脱毛治療では、色白の方の黒い毛は、皮膚表面にはメラニン色素が少なく、毛自体にはメラニン色素がたくさん存在するため、脱毛効果が高く、色黒の方の細い毛は脱毛が難しいとされています。つまり、毛の色と肌の色のコントラストが大きい方が脱毛への効果が高いことから、紫外線対策をしっかりすることによって効果的な脱毛が行えるでしょう。
色黒の方は、火傷のリスクを下げるために、肌色への影響が少ないNd:YAGレーザーや蓄熱式、または針脱毛を選択する必要があります。
そのため、色黒の方の脱毛では機械の選択が重要となります!!
肌の色ごとに適切な波長は?
レーザーの波長は、黒色(メラニン色素)にどれくらい反応するかに影響します。
アレキサンドライトレーザー(755nm)
アレキサンドライトレーザーは毛の黒色(メラニン色素)への反応が良く、毛に対して効率的に熱を入れることができるため、毛が生えてくることにかかわる組織をしっかりと破壊することができ、抜けた実感が高いのが特徴です。ですが、黒色への反応が良いため、色黒の方では火傷のリスクが高くなります。一般的に、色黒の方、黒人の方では脱毛は制限されてしまいます。
アレキサンドライトレーザーは肌に入る深さが浅いので、比較的痛みは少ないといわれています。
ダイオードレーザー
様々な波長がありますが、代表的な800nmあたりの波長では、Nd:YAGレーザーと同じく、肌の色の影響を受けにくいので色黒の方でも施術することができます。機械によってはジェルを塗り、肌を滑らすように照射するものもあります。
Nd:YAGレーザー(1064nm)
Nd:YAGレーザーは毛の黒色(メラニン色素)の影響を受けにくいので、色黒の方でも他のレーザーよりは火傷のリスクが少なく脱毛することができます。また、肌に入る深さがアレキサンドライトレーザーよりも深いため、ひげやVIOなどの根深い毛にも効果が高いとされていますが、深く入る分痛みが強いのが特徴です。
まとめ
日焼けした肌や色黒の方でも、正しい知識と適切な機械を選べば、安全に脱毛を受けることは可能です。ただし、メラニン色素が多い状態の肌は火傷や色素トラブルのリスクが高くなるため、日焼け直後の施術は避け、肌状態が落ち着いてから行うことが大切です。また、紫外線対策を日頃からしっかり行うことで、肌トラブルの予防だけでなく、脱毛効果の向上にもつながります。
現在は、さまざまなレーザーや蓄熱式、針脱毛など、多様な脱毛機器が存在しています。色黒の方でも安全性が高い機器を選ぶことで、安心して施術を受けることができます。
「私の肌でも大丈夫かな?」と不安に思う方は、まずは医療機関で肌色や機器の適性について相談してみてくださいね。きれいになるための第一歩は、自分の肌を正しく知ることから始まります。そのためにも自分の肌に合った脱毛方法を選び、丁寧にケアしていくことが何より大切です!