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学術集会で見えた!医療脱毛の最新トレンド

こんにちは!医療脱毛って、最近ではすっかり身近な存在になりましたよね。

脱毛って、なんとなく「美容」のイメージが強いかもしれませんが、実は医療的な視点から見てもとても奥が深く、日進月歩を続けています。

研究者や専門家が集う学術集会では、医療脱毛に関する最新の研究結果の発表や意見の交換が行われています。

たとえば・・・

「最近ではどういった施術が人気なのか?」

「最大の効果を得るためには?」

「トラブルを起こさないために、どういう工夫が必要なのか?」

・・・など、こうした研究や情報共有があるからこそ、私たち患者は安心して脱毛を受けられる環境が整っているんですね。

今回は、今年2月に開催された第39回日本医学脱毛学会・第50回学術集会、そして先日行われた第43回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表された内容を交えて、最新の脱毛トレンドをご紹介します!

・再び注目!針脱毛の魅力

・男性脱毛の需要が拡大!

・介護脱毛って知っていますか?

・子供の脱毛ってどうなの?

目次

再び注目!針脱毛の魅力

レーザー脱毛が普及する以前、医療脱毛の主流だったのが「針脱毛」。

👉針脱毛とは?

針脱毛は、毛穴ひとつひとつに細い針を入れて、電気や高周波の熱で毛根を破壊する方法です。

医療脱毛やエステの光脱毛とは違い、「1本ずつ確実に処理できる脱毛法」として100年以上の歴史があります。また、アメリカFDA(食品医薬品局)でも「唯一の永久脱毛法」として認められています。

レーザーの登場で一時は利用者が減少しましたが、ここ5年ほどで再び人気が高まっています!

★人気の背景は??

・うなじや眉毛など細かいデザインにも対応できる

・白髪、タトゥーやアートメークの部分にある毛、硬毛化した毛、ほくろやあざの部分にある毛などレーザーが苦手とする部位にも対応可能

・日光アレルギーなどでレーザーが当てられない方にも使用できる

実際に、あるクリニックでは患者さんの数がここ数年で倍増し、男性の利用も増えているとのことでした!

ですが、毛穴ごとに施術を行うため時間がかかり、広範囲の脱毛には向いていなかったり、レーザー脱毛と比べると痛みが強いというデメリットもあります。また、針の管理や施術者の経験が不足していると火傷や皮膚トラブルの原因になるため、確かな技術を持つ医療機関を選ぶことが大切だと話されていました。

※硬毛化とは…? 脱毛レーザーを当てた部分が、元の毛よりも濃く太く生えてきてしまう現象です。原因が解明されておらず、どんな方でも起こりうるリスクがあります。

男性脱毛の需要が拡大!

ここ数年、男性脱毛の需要は急激に拡大しています。あるクリニックでは、2024年に新たに脱毛施術を始めた患者さんの数が、男性が女性を上回ったとの報告もありました!

特にヒゲ脱毛は「毎日の髭剃り時間を減らしたい」「青ヒゲをなくしたい」という理由から一番人気が高く、VIOや全身脱毛まで希望する方も増加中とのことです。

★人気の背景は??

・昔と比べて男性も清潔感や第一印象への意識が上がった

・自己処理の手間やかみそり負けから解放されたい人が増えた

・VIOや全身脱毛による快適さや毛がない方が衛生的だという考えの人が多くなった

・男性専用・男性歓迎のクリニックが増えたため、男性でも通いやすくなった

・肌の色が暗めの男性も対応できるような機械を導入するクリニックが増えた 男性脱毛は「特別な美容」から「身だしなみ・自己管理」の一部へと変化していることを実感しました。また、施術後のケアは肌トラブルを防ぐためにも大切なことですが、女性と比べるとケアをしていない男性は多いため、UV対策などのホームケアを念入りに行うことで、男性でも継続しやすいように配慮をしているという発表もありました!

介護脱毛って知っていますか?

「介護脱毛」とは、将来の介護に備えてVIOなどを脱毛しておくことです。介護脱毛の平均年齢は50代前後で、白髪が混じる場合は針脱毛を併用します。

👉最近では介護脱毛という名前に抵抗がある方に向けて、終活脱毛や閉経後脱毛、還暦脱毛など、ソフトで前向きな印象を与えるネーミングがつけられているようです!

★メリット

・介護が必要になった時のお手入れが楽になる

・ムレによる肌トラブルやにおいの軽減になる

・ふき取りがしやすい

VIO脱毛って「恥ずかしい…」と思う方も多いですよね。そういった患者さんの気持ちに寄り添って、専用の個室やBGM、防音カーテンなど環境面の工夫を行っている施設もあるとのことでした。 また、介護だけではなく、「今の生活が快適になるから」という理由で年齢に関係なく始める方も少なくないようです。

子供の脱毛ってどうなの?

最近、「子供の脱毛」というワードをよく耳にしませんか?

かつては大人が受けるものというイメージが強かった医療脱毛ですが、ここ10年ほどの間に、子供向けの脱毛がぐんと広がってきています。

実際に、医学脱毛学会に登録している多くのクリニックでは、子供の脱毛施術を取り入れており、件数も年々増加しているそうです。特に小学生から脱毛を始めるケースが多く、「思春期を迎える前にムダ毛の悩みを解消したい」という声が背景にあるようです。

ただし、大人と同じようにはいかないのが子どもの脱毛。

・痛みへの耐性が低い

・日焼けの機会が多いため、脱毛効果が出にくい

・成長期前だと、再び毛が生えてくる可能性がある

こういった点から、治療回数が増えてしまったり、満足のいく効果が得られなかったりすることも…

また、脱毛が身近になることで、「毛がある=よくない」という価値観が子供に根付いてしまうのでは?という心配の声もあるのが現状で、実施に関しては賛否両論あるようです。

★もし子供の脱毛をするなら…??

・本当に脱毛したいのか本人の気持ちを確認する

・日焼けや肌の状態によっては脱毛するタイミングを考える

・成長期前に脱毛をしても、毛がまた生えてくる可能性があることを理解する

👉無理に勧めたり、周囲に流されたりせず、まずは「本人の気持ち」を大切にしたいですね!

近年、SNSの影響で「見た目の完璧さ」が求められる風潮が強くなってきています。

ルッキズムは大人だけではなく、子供にも広がっていて、

「体毛が濃くなることでからかわれる」

「自己肯定感が下がってしまう」

そんな悩みを抱える子供が増えており、脱毛に関心を持つ保護者の方も少なくありません。 脱毛によってコンプレックスや自己処理による肌トラブルが軽減されることもありますが、成長期には再び毛が生える可能性や肌へのリスクもあります。周りに流されず、本人の気持ちに寄り添うことが大切ですね。

まとめ

・針脱毛は、白髪やデザイン脱毛などで再び脚光を浴び、男性からの需要も増加!

・男性脱毛は、清潔感・快適さを求めるライフスタイルの一部に

・介護脱毛は、将来への備えと日常の快適性向上を両立

・子供脱毛は、早期の悩み解消と価値観形成のバランスが課題

脱毛は、今や若い女性だけの美容ケアではなく、年齢・性別・目的を問わず、幅広い人が自分らしさや生活の質を高めるために取り入れる時代になりました。

大切なのは、「なぜ脱毛したいのか」「どんな仕上がりを望むのか」をはっきりさせることです。 その上で、自分の肌や毛の状態に合った方法を、安全に提供してくれる医療機関を選ぶことが大切ですね!

参考・引用文献
・宮地良樹/宮田成章(2024).『脱毛・にきびの治療 美容皮膚科オールラウンド』.中山書店.

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