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レーザー脱毛って何回で終わるの?

こんにちは!街中がイルミネーションで輝いて、冬の訪れを感じる季節になりました。

忘年会やクリスマス、年末年始のイベントなど、何かと人と会う機会が増える12月。なんだかいつもよりおしゃれや美容に気合いが入りますよね。

前回の記事でもお話ししましたが、脱毛するなら紫外線の少ない今の時期がおすすめです!

でも、いざ脱毛を始めようとすると「なぜ何回も通う必要があるの?」と疑問に感じたことはないでしょうか。

レーザー脱毛は、1回ですべての毛をなくすことはできず、繰り返し受ける必要があります。

そこで今回は、

・レーザー脱毛の仕組み

・毛周期ってなに?

・脱毛効果が出るまでの回数の目安

・永久脱毛は一生生えないわけじゃない?

・効果が出にくい部位とその理由

・医療脱毛にも限界はある

レーザー脱毛の基本の仕組みから、通う回数の目安、効果が出づらい部位までをわかりやすくご紹介します!

目次

レーザー脱毛の仕組み

脱毛は、毛の黒色(メラニン色素)に反応するレーザーをあてていくことで、毛を生やす力を弱めていく治療です。

メラニン色素は、私たちの肌の色に関わる成分でもありますが、毛の中のメラニン色素は肌よりも密度が高いのが特徴です。

まず毛の黒いメラニン色素にレーザーが当たると、メラニン色素はレーザーのエネルギーを吸収し、熱を生じます。

さらに毛を通じて、奥の毛根や、毛を作る細胞を含む毛の周囲の組織にまで熱が届き、それらが破壊・変性されることで、毛を生やす力を抑えることができるのです。 そのため、レーザーは黒くて太い毛ほど反応がよく、色が薄い毛や細い毛・産毛には反応しづらい傾向があります。

毛周期ってなに?

毛は、一定の期間で発育し、「成長期 → 退行期 → 休止期」というサイクル(=毛周期)を繰り返しています。どの毛周期にあるかはそれぞれの毛で異なりますが、全体としては一定の毛量を保っています。

  • 成長期:新しい毛がぐんぐん伸びている時期
  • 退行期:毛が抜ける準備をしている時期
  • 休止期:次の毛を生やす準備をしている時期

毛周期のうち、レーザーが反応しやすいのは成長期の毛と言われています!

この時期の毛は、レーザーが反応するターゲットとなる「毛」が十分な深さで存在しているため、効果的に熱が根元まで伝わります。発毛に関与する組織がしっかりと破壊されることにより、毛を生えにくくすることができるのです。

ただし、成長期の毛であっても、太い毛、細い毛でレーザーの反応は違ってきます。前述したように黒く太い毛にはより反応し、細く薄い毛は太い毛に比べるとレーザーは反応しにくい傾向があります。

一方で、退行期や休止期といわれるタイミングの毛は、すでに抜けかけていたり、まだ皮膚の下で眠っていたりする状態です。

休止期の毛の周囲にも毛を作る細胞は存在するのですが、休止期の毛は浅く短いため、成長期の毛と比べると効果的に熱が伝わりづらいと言われています。

このような理由により、1回の照射ですべての毛を脱毛することはできず、時間をおいて毛が生えそろうのを待ち、複数回に分けて照射していく必要があるのです。 また、髭は1か月程度、体は2か月程度など、部位によって毛が生えてくる間隔が異なります。脱毛を進めていくと毛の生えそろうスピードがゆっくりになるということもあるため、毛が生えそろうタイミングを意識して治療をうけるといいかもしれませんね!

脱毛効果が出るまでの目安回数

個人差はありますが、初回の治療から毛量が減って、自己処理がラクになり、回数を重ねるうちに毛が伸びるのが遅くなり毛が細くなってくる実感があります。

5回目以降になると細い毛が少し残る程度で、ツルツルに近い状態になっていきます。

医療レーザー脱毛では、おおよそ5~8回が目安と言われています。

※ただし効果や回数には個人差、治療を受ける部位による差があります。

「1回で劇的に変わる」という訳ではなく、回数をかけて少しずつ毛が減っていくイメージです。 回数を重ねるうちに、剃らなくてもあまり気にならない状態に近づいていきます。

永久脱毛は一生生えないわけじゃない?

「永久脱毛」と聞くと、「一生毛が生えてこない」と思う方も多いですが、実はそうではありません。

アメリカのFDA(食品医薬品局)では永久減毛を「数回の施術後、長期間生えてくる毛の数が安定して減少し、再成長する毛の数が、4~12ヶ月以上一定であること」としています。日本ではこれを永久脱毛と呼んでいます。

つまり、永久脱毛といっても「毛がまったく生えない状態」ではなく、「長期的に毛が生えにくくなる状態」という意味なんです! レーザー脱毛をして一旦毛がない状態になっても、ホルモンの影響、体調や年齢によって新しい毛が再生することもあります。

効果が出にくい部位とその理由

ワキや脚はすぐに減ったのに、顔の産毛はなかなか減らない…ということも。

前述したように、毛が細くて薄い部位では反応しづらい傾向があります。

特に顔、背中、二の腕・肩などの産毛が多い部位は効果が出にくいことがあります。 また、ひげやVIOなどは根深く生えており、毛の量が多いため、完全に生えてこなくすることが難しい部位で、多くの回数を必要とすると言われています。

医療脱毛にも限界はある

どんなに技術が進んでも、現時点で完全にすべての毛をなくすことは難しいとされています。

その理由は大きく2つあります。

✔ホルモンの影響で新しい毛が再生する可能性がある

✔うぶ毛や色の薄い毛には反応しにくい

ただし、医療脱毛を受けることで毛の量は大幅に減り、自己処理の手間も軽減することができます。 カミソリ負けや埋没毛などの肌トラブルも減るため、肌をきれいに保ちやすくなるというメリットもあります。

まとめ:毛周期を理解して、焦らずコツコツ

✔レーザー脱毛は黒い毛に反応して毛を生やす組織を破壊する仕組み

✔複数回の治療が必要

✔5~8回くらい受けるとお手入れの負担が軽減

✔「永久脱毛」は長期的な減毛を意味する

✔部位や毛質によって効果の出方に個人差がある

複数回の治療を受けることで、毛がない状態に近づきますが、完全に毛をなくすことは難しいとされています。 治療を、「早く終わらせたい!」と思う気持ちは誰にでもありますが、正しいペースで治療を続けることが、理想のお肌になるための近道です♪

参考文献
・尾見徳弥他(2022).「あたらしい美容皮膚科学」.南山堂.
・塚原孝浩(2021).「よくわかる医療脱毛 ‐テクニックとトラブル対策‐」.克誠堂出版.
・宮田成章(2021).「イチから始める美容医療機器の理論と実践 改訂第2版」.全日本病院出版会.
・宮地良樹/宮田成章(2024).「脱毛・にきびの治療 美容皮膚科オールラウンド」.中山書店.
・葛西健一郎(2021).「Dr葛西の 基礎から学ぼう 医療レーザー脱毛入門」.文光堂.

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